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4 さて、では洗脳を完成させよう。 言葉で誘い、奈落の底まで誘導する。 『…ここは白く深い霧の中。この霧の中で君を導くのは私、 私の言葉が…君の心だ』 「あなた…の…ことば…わたしの…ここ…ろ」 『私の言葉が自然に復唱される。 『したがいます。私の全てはご主人様のもの』』 「…したがいます。わたしのすべてはごしゅじんさまのもの」 『『とてもきもちいい、とてもきもちいい』』 「とてもきもちいい、とてもきもちいい……」 『この感覚と絶対の常識は君の根底に書き込まれ、 私に忠誠を誓うシモベの心が君の主人格となる。 さぁ、3つ数えると君はイッてしまう。 そして絶頂の快楽がシモベとしての君を固定する楔となる』 「しもべ…、わたしは…、しもべ…」 『3、2、1…』 『0』 「あへぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ…………」 絶頂に達し、だらしない顔をさらすフェイト。 冷静で優美な彼女のみを知る同僚が見たら、さぞ驚くだろう。 これで洗脳は完成した。 「さぁ、目覚めよ。我がシモベよ」 ■次へ■ |