route A page 1/8
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1 美しい女性がオブジェのように完全に動きを止めて立っている。 彼女の名前はフェイト・T・ハラオウン。 我々の目的を嗅ぎつけて、館に侵入した哀れな管理局の犬だ。 かなりの手練だったが、戦闘力だけでは勝てない相手もいる。 彼女は身をもって、その事実を体感した事だろう。 我が邪眼の前に一瞬の隙をつかれ、私の手に堕ちたのだ。 私は彼女に洗脳を施す事にした。 管理局には色々と煮え湯を飲まされている。ゆえに… この正義の執務官を忠実な私の手駒として染め上げてやろう。 管理局崩しの先鋒に仕立て、報復に利用してやろうじゃないか。 彼女の訪問は今日で5度目となる。 この数ヶ月、暗示によってここに来た記憶は消されていた。 今日も暗示によって人形状態へ彼女を貶める。 今の彼女は私の言葉のみで、このような姿を晒すまでになっていた。 普段の凛々しい相貌はトランス状態の心地よさによって だらしなく口の開いた無防備なモノとへと変わり… その姿は私に言われるままに着替えたエナメルのボンデージ、 スリングショットを模した水着という 正気ならば絶対に身につけない恥辱の様相を呈している。 今日で洗脳は完成する。では仕上げるとしようか。 ■次へ■ |