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ちょっとだけ、意識を戻したあげるよ、フェイト。
自分の体におきている恐怖に戦慄するがいいよ!

「……え?何この格好、それに、どうしてこんな所に??」
(ふっふっふ、おどろいてる、あわててる、びっくりしてる!!
 説明をしてあげようか?君はこれから僕になるんだよ!)
「……頭の中から声が?疲れてるのかな…
 最近、仕事が忙しくて休んでる暇がなかったし…
 でもこんな格好を無意識にしちゃうなんて、いくらなんでも…」

(アッ!こら、僕を無視するなぁ!!
 今君は体を乗っ取られるかも知れない究極にピンチな状況なんだぞ!)
「……あなた、もしかして昔戦った闇の書の残滓の?」
(その通り!僕の名は雷光の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)!
 10年の月日を越えて、今君達に復讐しにきたんだ!)
「やめよう、そんな事。貴方が本当は悪い子じゃない事、
 私も知ってるから。だから復讐なんていわないで、ね?」

(う〜、諭すように言うなぁ!
 僕だって悪役としてのプライドがあるんだ!
 もう、アホの子なんて言わせないからな!!)
「(アホの子って言われてたの、知ってたんだ…)」
(ん〜〜!もう怒ったぞ!!どっちにしても、君の体はもう
 僕が主導権を握ってるんだ。完全に君を乗っ取って
 僕を舐めたこと、後悔させてやるからな!)

「!?あ、あ……、頭が…、真っ白に…なっ…て……い……く」





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