(魔法少女リリカルなのはAs フェイト・T・ハラオウン)


■9

ユーノは既にグッタリした状態で床に仰向けになっていた。
フェイトはその上にまたがり、妖しく微笑みながら少年を見下ろした。

「まさか……」
『そうだよ、ユーノ。これでユーノは完全に私のものになるの…』
「駄目…だ…、そんな…こと、しちゃ…いけない…」
『もう遅いよ、入れ……ん…ちゃうん…だからぁ…』


――グチュリッ…、グチュゥ……

少年の怒張がゆっくりと少女の中に飲み込まれていく。

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!』
「ウグゥ…」

ブチィッ、ブチィィィ…
フェイトの局部から破瓜の鮮血が飛び散った。
ユーノは倒錯感と疲弊感の交じり合った感覚の中で
強い罪悪感も同時に感じていたのだが…
少女が感じていた感覚は別のモノだった。

『気持ち…いぃぃ…』
「え?痛く…ないの?」

少年の問いかけに返ってきたのはゾクリとするような少女の笑み。
獲物を狙う狩人の様な瞳だった。そして、狩人はこう宣言する。
『フフッ、もっと…もっと犯してあげる、ユーノォ』
「!?うぁぁぁ…」

フェイトは物理的な痛みなど感じていなかった。
それ以上に騎乗位で少年を犯しているという背徳感と悦楽が
破瓜の痛みのそれを遥かに上回っていたのだ。
少女の暗示に掛かりやすい体質はここでも…
『痛みよりも快楽を感じる』という方向に作用していたのだった。


フェイトは少年の上で淫らに舞う。
娼婦のように淫乱に微笑みながら、妖しく腰をグラインドさせ、
激しく腰を上下させながら膣でペニスを締めつける。
柔らかに包み込む膣内とは裏腹に激しい上下運動で
少女は取り憑かれたように少年を犯す喜びに打ち震えた。

『あんっ!はぁぁぁん!隷属しなさい、この私に!
 ほら、ユーノォ?貴方は私の…あんっ!…何?』

腰では前後運動を繰り返しながらも少年の頬を両手で包み込み
額と額を合わせて、導き出す答えを促す。

「それは…フェイトは…僕の…、んん!?」
そう口にした瞬間、君主の唇が哀れな奴隷少年の唇を塞ぐ。
『チュゥ、チュルゥ!チュッ!チュッ!れろぉ…』
唇と舌を蹂躙すると再び返答を求める。その間も腰の動きは止まらない。
『違うでしょう?ん…、私は誰?あんっ!あぁっっ!貴方の…何?』
少年を犯す快楽と洗脳を施す快楽。それが少女の子宮を刺激し、
キュンッキュンッ…と嬉しい悲鳴を上げる。

「フェイト…様…は…僕の…」
『僕のぉ…んぁ!はぁん、なぁぁに?』

「ごしゅじん…さま……」

『!!』

…その返答が少女を絶対的君主として完全に生まれ変わらせた。
それを象徴するように黒いリボンがハラリと落ち、
ツインテールが解けて輝く金色のロングヘアーが美しく乱れおちた。


『……そう…私は…あぁぁぁんっ!貴方のぉ…ご主人様ぁぁ!!
 あぁぁぁぁん!はぁん!はぁん!、あぁぁぁぁん!!』


満足した答えが得られた事に歓喜したように更に激しく腰を上下させる。
その激しい動きはブロンドのロングヘアーを激しく舞わせ、
新たなる女王の誕生を祝しているかのように踊り狂う。
ユーノはそんなフェイトを見て、美しいと思った。
フェイトに身も心も魅了されてしまってるんだなぁ…、そう実感する。

『はぁっ、あんっ!!いぃ!!いぃぃ!!
 ユーノォ、また硬くなってきたよ?いきそうなの?』

「はい…、もう…駄目だ…、我慢…できない」
『まだよ!まだ我慢しなさい!!
 私がイク前に射精したら、バルディッシュでお仕置きなんだからぁぁっ!』

「っそ、そんなぁ……」


胸を掴んでメチャクチャに揉みしだきながら、君主らしい我侭で従者を困らせる。
もう、フェイト自身も既に自分がどこまで乱れるのか分からない状態なのだろう。
淫靡で激しい交わりは無限に続くかのように思われたが…
程なくして遂に限界が訪れる。

『あっ!あぁっ!!いく、イッちゃうのぉ…、ユーノ、射精していいよぉ!
 私の中にいっぱい…出してぇぇぇぇ!!』

「ウゥ…イク、僕もイクゥ!!」

『ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!』

ドクンッ!!ドクンッ!!ドクンっ!!

ユーノの熱い欲望の塊がフェイトの膣内に飲み込まれていく。
二人は同時に達していた。
肩で息をしているユーノに対して、
フェイトは淫欲のオーラを全開で纏うように更に淫らな輝きを増していた。
それは彼女の魔法光、金色を思わせる強い光だ。

『ユーノ…、これで貴方は私のモノだよ…、私への永遠の忠誠を誓う?』
「はぁ…、はぁ…、はい…誓います」
『いい子だねユーノ、ずっと可愛がってあげる…』

少年はふと思った。
今のフェイトはとても優しい顔をしている。
それはバルディッシュに語りかける時のそれに似ている。
例えるなら母親の優しさ、そんな感じだった。
これなら…、フェイトの下僕になるのも悪くないような気がする。
「(バルディッシュ、今君の気持ちが僕にも理解できたよ…)」
そんな風に思うのだった。

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