■10
この一件でフェイトは変わった。
表層上の人格にこそ変化は見られない。
優しくておとなしく控えめ、真面目でまっすぐな少女のまま。
だが、それに加えて危険で魅惑的なサディスティンを内包するようになったのだ。
時より見せるゾクリとした淫靡な表情。
それが少女をより魅力的でミステリアスな存在に昇華させてくれる。
結局、この状態こそ正に理想といわんばかりに…
その勢いで執務官試験も合格してしまった。
皮肉な事にフェイトが当初抱いていた悩みは見事に解決したのである。
今日も管理局の廊下の一角でフェイトはユーノにいたずらをしていた。
「駄目だよ、フェイト様ぁ…、人が、人がきちゃうよぉ」
『声を上げなければいいでしょ…。大丈夫だよ、ここは死角だから』
ユーノのズボンから引きずり出したペニスをゆらゆらと扱くフェイト。
その表情はあの時の妖艶な笑みだ。
もちろん普段管理局で仕事をしてる時、
あるいは、なのは、はやて達と一緒にいる時はいつもの優しいフェイトだ。
でも、そんな時でもユーノをチラッと見る時、目元に淫靡な光が宿るのだ。
『今日はユーノにお願いがあるんだ…』
「それは…?」
『なのはも私達の仲間にしたいんだ』
「えぇ!?」
『だって、なのはは私達の親友だよ?
このまま仲間はずれは可哀そうだと思うんだ。だから…』
フェイトの手がリズミカルに素早くなる。
ユーノはまた射精しそうになるが、根元をぎゅっと押さえられた。
いわゆる、生殺しの状態である。
『なのはにも催眠術をかけてあげて』
「うぁ…、苦しいよフェイト様、出させて」
『クスクスッ…、出したい?』
クイクイッと睾丸を揉みこむように刺激を加えられる。
細い指が絶妙な力加減で淫靡に睾丸をくわえ込んでくるのだ。
――クイッ、クイッッ…キュゥゥ…
さらに軽く握られて、陰嚢(いんのう)への抗いがたい愛撫が続いていく。
あれから何度もプレイしたせいか、少女のテクニックはより高度なモノになっていた。
それはもう一流の娼婦を思わせる程の上質さだ。
『ねぇ?出したかったら、なのはにも催眠術をかけるって誓って…』
赤いワインレッドの瞳が妖しくを見つめてきた。
その瞳に魅入られるようにコクリと頷く。
断る理由など無かった。
『それじゃぁ、ご褒美…』
そういうとフェイトはペニスを口に含み、フェラチオを始めた。
口で亀頭をくわえ込み、ネットリと絡む舌で鈴口と裏筋を重点的に攻める。
レロレロ…、ツゥゥゥ…レロレロォ……
一瞬口からペニスを開放し、上目遣いで妖しく視線を送ると
今度は唇でペニスの先を扱きあげて、カリ首を刺激する。
『んっ…、んっ…、んっ…、んっ…』
少女の甘い吐息が一定感覚で耳から入ってきて正常な思考が奪われていく。
もう何も考えられない。
全ては彼女の思うがまま……
ビュクッ、ビュクンッ!!ドクッ!ドクドクドクッ………
こらえきれずに思わず、温かい口の中に射精してしまった。
ソレを愛おしそうに飲み干しながらフェイトは考えていた。
なのはにどんな催眠術をかけよう…
Mに目覚めさせて自分のシモベにするのもいいし、
Sに目覚めさて二人で一緒にユーノを苛めるのも楽しそうだ。
『フフッ、楽しみ…』
フェイトはワクワクしながら、口元の精液をぬぐうのだった。 |