■8
『さぁ、ユーノ…、私の前に跪きなさい』
「はい…」
一つ命令を出すたびに、フェイトの心はゾクゾクとした悦楽を感じとり…
自分もまた母プレシアと同じサディズムを持ち合わせていたのだと実感する。
皮肉な事にフェイトはこの時初めて、健気に母を求めていた時よりも…
ずっと強くプレシアを身近に感じていたのだった。
ユーノはフェイトの前に跪いた。
手を伸ばせばすぐに届く距離に美しい少女が全裸で彼を見下ろしている。
美しい肢体、ゆれる金髪、赤く深いワインレッドの瞳…
全てが彼の美しい君主が絶対のものであると感じさせてくれる。
フェイトはユーノの顔に両手をそえて、優しく撫でる。
そして顎に手を添えてクイッと上を向かせた。
その間も妖艶な笑みは絶やさない。
『舌を出しなさい』
「はい…」
言われるままに舌を出すと、フェイトは舌にチュウゥッと吸いついた。
柔らかな唇に舌が包み込まれ、そのままチュルリと吸い上げられる。
「!?」
――チュゥ、チュゥ、チュル、ヂュゥ、ヂュゥ、ヂュゥ、ヂュゥ…
フェイトはフェラチオの要領でユーノの舌に吸いつき、唇で扱き上げていく。
あまりの快感にユーノは大きく目を見開いた。
その先には赤い瞳が妖しく揺れている。
瞳と瞳を合わせるとユーノもまた蕩けるような気分になってきた。
程なくして唇が重なり合い、舌を絡ませられる。
『んぁ…、チュッ、チュッ、チュゥッ、チュルゥゥ…、れろぉ…、んん…』
それは一方的にフェイトがユーノの口内を蹂躙するような激しいディープキス。
牡(オス)が牝(メス)の中に肉棒を突き入れて、欲望のまま犯す激しい行為に似ていた。
フェイトはユーノの口を犯す事で擬似的に牡の悦楽も味わっていたのだ。
『(あぁ、他人を支配する事がこんなに快感だなんて…
もっと、もっと支配したい…)』
無垢な乙女の殻を破り、少女は生まれ変わりつつある。
淫乱でサディスティックな女王に。
「!!」
ビュクゥッ、ビュクゥッ、ビュゥゥ!!!!!
あまりの快感にユーノは我慢できなかった。
彼の肉棒から溢れ出た白濁がフェイトを白く染め上げていく。
『本当に節操の無いちんぽ…、
許可無くイッていいなんて、一言も言ってないよね?』
「うぅ、ごめん…なさい」
『いいよ、今回だけは許してあげる。その代わり…お仕置きだよ』
そう答えるとフェイトはニヤリといやらしい笑みを浮かべ…
射精したばかりのユーノのペニスをグィッと強く掴んだ。
そして上下に扱き出す。
「うあぁっ!やめて…、イッたばかりで敏感なんだよぉ!!」
『だから、お仕置きなんだよ?もっと、その顔を見せて…』
泣きそうになるユーノの表情を眺めながら、意地悪に微笑むフェイト。
『(あぁ、たまらない…もっと、もっと苛めたい。もっと、もっと…)』
残酷な気持ちは闇色の欲望となって膨れ上がり少女の心を支配する。
そして、いったばかりのペニスの先端に『チュッ』とキスをする。
「アウゥ!!」
『フフッ、今ここでフェラチオされたらぁ…、どうなっちゃうのかなぁ?』
「まずいよ、駄目だって…!うぁぁぁぁ!!」
チュゥゥゥっ、ヂュル、ヂュルリ、ヂュブッ、ヂュブッ、ヂュブッ!!!
チュゥゥゥッゥゥゥッゥゥゥゥゥゥゥ!!!
「!!!!」
急激なフェラの吸い上げで尿道に溜まっていた精液が全て吸い上げられる。
あまりの快感にユーノは白目を向いてしまった。
そんな様子の少年の姿を見て、少女の心は蕩けるような感覚に包まれる。
可愛い、愛おしい、もっともっと虐めて、男の子の全てを受け入れて包み込み
そして支配して、何度も何度も弄びたい。
女性のサディズムとは母性と表裏一体の感覚である。
本来のフェイトは優しく健気であり、母性も内面に強く秘めていた。
それゆえ、サディストに転じた時の勢いは凄まじく…
反転した人格はどこまでも残忍で妖艶なのだった。
『ンフフッ……』
少年を絶頂に導いた少女は満足そうに微笑んだ。
少年の肉棒があまりの快感にビクッビクッと跳ね上がる。
『でもまだ次の射精はさせない。次は私の中に…』
フェイトはそう呟いた。 |